粘着テープ
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包装資材の中では、もっとも種類が豊富で用途もさまざまです。
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- PPテープ
- 包装用テープとしては、世界的に最も普及しているテープで、国産品と輸入品があります。
PPテープの国内におけるシュアの変遷は、海外のテープメーカーのみならず日本のテープメーカーのOEM戦略の歴史でもあります。
テープの構造は、ポリプロピレンフィルムを基材に、アクリル系、ゴム系等の粘着材を塗布してあります。
基材の厚みは大別すると60・40・30ミクロン前後が多く、これらのPPフィルムに粘着剤が塗布され、それぞれの総厚が90・70・55ミクロン前後となります。
現在、アクリル系粘着剤のPPが最も安く、殆どが台湾、タイ、マレーシア、中国などのアジア圏で製造されており、日本のテープメーカーのOEMが殆どです。
酢酸系の刺激臭のある粘着剤・幅48mmなどが特徴です。
- カッタブルPPテープ
- 手で切れるPPテープで、カッターを必要としません。
布テープ代替品として登場したが、最近は布テープのコストが大幅に下がってきているため、
このテープが初めてマーケットに出た頃に比べるとインパクトは小さいです。
- クラフトテープ
- 段ボールの梱包用として、最も一般的に使われているクラフト紙基材のテープです。
また、地球環境に優しいリサイカブルタイプの物もあります。
一般的に『ガムテープ』とも呼ばれています。
(本来のガムテープは水につけて使用するもので、『ガムテープ』は英語のGummed Tapeからきているものと思われます。)
- 機能性クラフトテープ
- 低温に強い、文字が書ける、重ね貼りができる、滑らない等、特殊機能をもったクラフトテープです。
特赦加工により、カッタブルPPのように手切れ性を持った物もあります。 - 布テープ
- スフ系を基材に強力な粘着材を使用したテープで、輸出梱包の他、機械類の防錆・防湿などにも広く利用されています。
- クロステープ
- 特殊クロスを基材としたテープで、手切れ性が良く、重量物の梱包に使用されています。
- セロファンテープ
- セロファンベースを基材としたテープで、軽包装や小箱の内装、固定用に広く愛用されています。
- ガムテープ
- 環境に優しいテープで、水につけて使用します。
お菓子業界に広く使われています。
クラフトテープや布テープとよく間違えられるので注意が必要です。
- 紙粘着テープ・紙梱包テープ
- 軽包装用テープとして広く使用されており、手切れ性や粘着力等、作業性に優れています。
- 野菜結束用テープ
- 青果物の結束、包装用テープで耐候性、耐水性にすぐれ、はがれたりする事がありません。
- バックシーリングテープ
- パンやクッキー、野菜からネジなどの部品類など様々な小物の袋詰めに使用されています。
- ビニールテープ
- 食品の化粧缶等の封緘に使用されており、内容物を湿気から守り、すぐれた密封性を実現します。
- 開封防止テープ
- 一度剥がすと開封の後が一目でわかるという犯罪、事故防止のための特殊機能テープです。