株式会社クラウンパッケージ 紙器工場見学

東京包装高等専門校 紙器工場見学
㈱クラウンパッケージ・神奈川工場


去る1月24日(木)、㈱クラウンパッケージ・神奈川事業所(神奈川県伊勢原市)にて受講生7名による工場見学が行われた。

まず、二階事務所に通され、暖かい出迎えと共に様々な商品の形とバリエーションに衝撃を受けた。
次に工場見学前の事前説明、原反から、テーパー加工、印刷、抜き加工(トムソン加工)グルアー(糊付け)のすべてを一貫して行っている説明を受けた。
この日説明をしてくださった方は、なんと自分と同じ入社一年目。その生産に対する理解度と思いには大変参考になる事が多かった。

工場に入るとまずコルゲーターに案内された。本体が約70~80mあり、その大きさと社員の方がインカムを使って会話しなければいけないほどの音の大きさに驚いた。
三枚の原紙が一つの製品になる速さや、様々な場所にある安全への意識には感激させられた。

次に印刷機を見学。
通常、製品は印刷機の下を通る事が主であるが、今回見せて頂いた物は印刷機の上を通る仕組みになっていて、エアーで製品を送り出す。
製品が曲がらずに供給されていく様子にただただ見入ってしまった。
また、印刷機を見学しつつ、フレキソ、グラビア、オフセットそれぞれの強みと弱みについての説明を頂いた。

更に工程は、抜き加工(トムソン加工)グルアー(糊付け)と続くが、抜きの加工では約100tのプレスで型を抜く。
抜き型も見せて頂いたが、段ボールの断面を滑らかにし、手を切らないようにする等いろいろな工夫がされていた。
グルアー(糊付け)では、製品によって糊付け位置、数が変化する。多いときには一時間に一二〇〇〇枚程の生産量がある。
また小ロットの製品に対しても滞りなく作られていく。
生産管理と現場判断で多岐に亘りなるべく作業を止めないで行う工夫をしている。

また、すべての機械にカメラが付いており、人間の目と機械の目で都度チェックをしている。
本当に細かい部分ではまだ機械より人間の目が勝っており、物によっては一枚一枚人間の目で見ていく。
すべてが機械管理されているからと信頼を得られるわけではない。

時代の流れを感じながらも、厳重な商品管理を行っている事は、プレゼンの武器になるとの事であった。

今回の工場見学で、一つの製品を作る為には、お客様に安心して使って頂く正確な目やお客様に喜んで頂くクリエイティブな目、双方を上手に使いながら提案していく事。
また通販が盛んな時代に紙器は欠かせない存在である事を再認識し、今後の営業活動に役立てていく事を大いに学ばせて頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。

(第24期・福見産業㈱ 岩渕佳太)


2019年1月24日