ストラパック株式会社 外装機械実習

東京包装高等専門校 外装機械実習
ストラパック㈱・横浜工場


去る2月7日(木)東京包装高等専門校の外装機械実習が、ストラパック㈱横浜工場に於いて参加者6名で行われた。

ストラパック㈱は、昭和8年創業の下島哲四郎商店が前身であり、長きにわたり包装業界を牽引し、包装材料の販売から、梱包機械の設計・製造・販売メンテナンス等を行っている。
今回の実習では、製函機、封函機、ストレッチ梱包機の三種類の実機を見学し、操作体験した。

製函機とは畳んである状態の段ボール箱を自動で組上げ、底面をテープ貼りし品物を詰められる状態にする機械であり、同形の段ボールを大量に作る際にメリットを発揮し、ユーザーからのオーダーで大ケース仕様、ホットメルト/ステープル仕様に対応する事ができる機種である。
封函機とは品物を詰めた段ボールを自動で蓋を折込み、テープ貼りを行う機械である。
オーダーによって底面のみ、天面のみ、天地両方を同時にテープ貼りする事も可能である。

自動梱包のレーンに製函機と封函機を組み合わせる事で、オペレーターの削減につながる。
また、光電感により材料の滞留や、テープの貼りミス等の通知機能を付ける事が可能な為、無人のラインでの活用が出来る。

ストレッチ包装機とはパレット等に荷詰した製品にストレッチフィルムを巻き付け、製品の荷崩れを防止し、輸送・保管中の製品保護と安全性をアップする。
ストラパック㈱のPW‐1521RTには、ストレッチフィルムのテンションを調節する機能と巻き付け量を調節する機能が付いており、テンションは最大4倍にまで引き延ばしランニングコストの削減と、環境にも配慮した設計になっている。
また、この日はユーザーからのオーダーで段ボールにテープをH張りする機械を組立てていた為、珍しい機械を実際に動かして体験させてもらった。

内容物への安全性等から食料品や医薬品の梱包にはH張りが多く取り入れられているとの事で、機械でH貼り作業が出きる事は、人手不足の現場にはとても貴重な製品だと感じた。
最後に半自動及び自動梱包機の製品試験の様子や、紙枚数計数機・帯掛機・新聞発送器機等を見学した。

外装機械は私達の身近な量販店の様な場所から製造工場にまで浸透しており、顧客のニーズに合わせて、カスタマイズする時代になってきたと感じた。

(第24期生・㈱ナカオサ 仲長孝介)


2019年2月7日