株式会社太洋 段ボール工場見学

東京包装高等専門校 段ボール工場見学
株式会社太洋 江ヶ崎工場、駒岡工場


去る11月28日(水)、東京包装高等専門校の段ボール工場見学が㈱太洋の江ヶ崎工場、駒岡工場に於いて生徒6名で行われた。

前回に引き続き講師の田原氏の説明で、まず江ヶ崎工場を見学。段ボールを切り抜く型と印刷をする際に扱う判を見せて頂いた。
次に見たプリンタースロッターは、一つの機械で印刷、罫線入れ、切込みを入れることができる機械である。その他にも専用の型を使い抜打ちをする機械や貼り加工、止め加工をする機械を江ヶ崎工場で見学した。


その後、駒岡工場へ三台の車に分乗し移動した。
駒岡工場は江ヶ崎工場の機械と違い、印刷、罫線、切込み、ノリ貼り、結束までをすべて行ってくれるフレキソフォルダーグルアーという機械が、入ってすぐの所に設置されていた。
結束までされた段ボールが出てくると、その先には全自動でパレットへ積みつけるパレタイザーロボという機械があり、このレーンだけで段ボールシートからケースへ、更に印刷・結束・積みつけまでをこなしていたので、こういった流れで馴染みのある段ボールが出来ているのかと知ることが出来た。

江ヶ崎工場と駒岡工場では、仕様書をデータ化しているので効率が良く、それにより仕様書を探す時間がなくなったという。


工場内の見学を終え、二階にある会議室に於いて質疑応答を行い、その後ショールームを見学。
段ボールの他にもプラスチック製の商品や窓付きの箱などが陳列されてあり、非常に気になり聞いてみた所、段ボール以外にも他種目に亘り取り扱っているとの事だった。
更に別室に行き、サンプルカッターを見せて頂いた。
作りたい箱をパソコンに入力して作図すると、機械が段ボールをカットする。それを組上げて不具合がないか確認するのだ。
実際のカットの前に、作図の段階でパソコン上にその箱の3Dモデルを作り出し、天地左右・印刷の向きなどを確認することも出来る優れものであった。

今回段ボール工場を見学させて頂き、日ごろ取り扱っている段ボールケースがどの様にして製造されているのかを詳しく知ることが出来た。
ここで学んだことを今後の仕事で大いに役立てて行きたいと思う。
案内をして下さった田原氏と共に工場見学をさせて頂いた関係者の皆様に改めて感謝の意を述べさせて頂きます。本当にありがとうございました。

(第24期生・東ワラ商事㈱ 吉田授良)


2018年11月28日