マクセル株式会社 粘着テープ工場見学

東京包装高等専門校 粘着テープ工場見学
マクセル株式会社 スリオンテック事業本部


秋晴れの11月1日(木)、東京包装高等専門校生徒7名が参加し
マクセル株式会社スリオンテック事業本部(神奈川県川崎市)に於いて工場見学を行った。

会社名である「マクセル(Maxell)」とは、Maximum Capacity Dry Cell(最高の性能を持った乾電池)という言葉の「Max」と「ell」をとって名付けているそうだ。
「スリオンテック」は、設立時の社名の菅原工業の頭文字「S」と当時の社章で用いられていたライオン「LION」に、テクノロジー(TECHNOLOGY)の「TEC」を合わせ名付けている。

今回見学させて頂いたのは、粘着テープの製造ライン。
その他にインクの製造・販売等も行っている。UV硬化型のインク等の製造も行っているそうで、そちらにも興味が沸いた。

会議室に於いて、会社沿革や粘着テープに関する説明を受けた後、早速工場内の見学へと向かった。
これぞ工場見学と感じることができるクロックスとメッシュキャップ、布製のキャップを着用し、いざ工場内へ。

最初は「フィラメンテープ」の製造ラインを見学した。約2500~2800本のガラスとポリエステルの細い糸が縦方向に、まるで水が流れるように張り巡らされている。稀に糸が切れる事があり、驚いたことに手作業で糸を繋いでいくと言う。(糸が切れないことを祈るばかりです・・・)
この工程により基材が補強され、強度が強くなる。

次に、テープのスリットを行う切断機を見学。
とても細い幅で切断が可能な機械や、大きな幅をカットする際に無駄が出ないように他の製品サイズと合わせてカットできるような機械があった。
自動で製品の厚さを感知するセンサー機器も配備されていた。
フィラメンテープの他にもアルミ製テープのカット等、様々な素材のカット機械を見学した。

最後に、会議室へ戻りテープの粘着特性(粘着力・タック・保持力)と粘着物性(引張強度・伸び)についての説明を受けた。

今回の工場見学と講義を受けて、粘着テープの可能性を強く感じた。
今や、車やスマートフォンの接着にも使われる粘着テープ。日本の更なる発展に粘着テープは欠かせない存在になっているのではないかと感じた。
一社だけでもたくさんの種類がある粘着テープ。
市場に出回るすべての粘着テープを網羅するのは大変な事だが、ここで学ばせて頂いた事も含め、今後の業務で弊社営業とスムーズに仕事ができるよう、多くの専門知識を吸収していきたいと改めて心に感じた一日となった。
今回、工場見学をさせて頂いた関係者の皆様に改めて感謝の意を述べさせて頂きます。ありがとうございました。

(第24期生・㈱平井 小出冬美)


2018年11月1日