株式会社クラウンパッケージ 紙器工場見学

東京包装高等専門校 紙器工場見学
㈱クラウンパッケージ・神奈川工場


去る1月25日(木)、株式会社クラウンパッケージ・神奈川事業所(神奈川県伊勢原市)に於いて、
参加者12名により5回目となる工場見学が行われた。

到着後、二階事務所に通された。入口を入るとショールームになっており、バリットボックス、食品用トレー等が陳列されていた。
神奈川事業所では、デザイン企画担当者が四名おり、お客様の要望に対応している。
工場では原反から抜き加工(トムソン加工)、グルアー(糊付け)、テーパー加工、印刷の一貫生産が行われていると説明を受けた。

工場に入ると入り口には原紙の色ライナーが積まれている。
コルゲーターは本体が約70~80mある。
実物を見るとその大きさ、毎分約240mで作られる速さに圧倒されてしまった。
ここではBフルートからE、F、Gのマイクロフルートまで製造されている。
小ロット製品が多くオーダーチェンジ時にシート不良が出る為、他のメーカーは中々やりたがらないが「お客様の為にやっています。」と言っていた。

抜き加工では、抜き後の穴カス等の細い所は機械が取り除き、周りのカスはエアーハンマーを使い人の手で行われていた。
早く作業ができるが強く当て過ぎると製品本体を傷つけてしまうと聞き、丁寧かつ大胆さが必要だと感じた。
出たカスは集められリサイクルに回されている。最後は一枚一枚検品が行われグルアーへと移される。
抜かれたシートは人の手により機械にセットされ糊付け後に束にし、紐でまとめられている。
工場内を二階に上がるとテーパー加工場となっている。型を見せて頂き小さいものでも約2~3万円もすると聞き驚いた。

最後に、輪転印刷機・枚葉印刷機では樹脂版、水性インキを使用し作業性、環境性を考えていることを教えて頂いた。

今回の授業・見学を経て、生活の中で様々な紙器に囲まれ欠かせない事、可能性、多様性がある事を学んだ。
今後どのような製品が生まれてくるのか、わくわくすると共に、お客様へ提案していければと思う。

(第23期生・㈱真尾マテリアル 黒澤拓睦)


2018年01月25日